幼い頃から家族を求めた少女は、姫として家族のいる皇宮へ足を踏み入れた。”可愛らしいお姫様”は父親と婚約者に愛され、幼少期の孤独とは無縁に生涯幸せに皇宮で暮らすことになる。一方、突然の姫の登場により居場所を追われた孤独な姫がいた。 ATTENTION CONTENTS Prologue. もうひとりのお姫様 Chapter1. あの時告げられなかった言葉を(side.Lucas) Chapter2. あなたが幸せになるまで何度でも(side.Ijekiel) Chapter3. 愛情も、忠誠も、すべて捧げて(side.Felix) Chapter4. 愛と苦しみの狭間で藻掻く(side.Claude) Epilogue. おとぎ話の結末 Extra Edition. 樹の下へ帰り再び願う(side.Athanasia) Postscript 愛を求めて彷徨い続ける悲運な姫と、姫に人生を翻弄された4人の男の物語。それぞれの今世への未練が引き起こす悲劇の連鎖は留まるところを知らない。オベリアが滅亡する時、世界樹にひとひらの風が吹いた。